大人の歯列矯正、治療期間を短くするには?ポイントと医院の選び方を解説

この記事では、大人の歯科矯正に関する期間や方法、注意点について解説します。歯並びは子どもだけでなく、大人にとっても見た目や健康に関わる問題です。効果的な治療をするためのポイントについてもまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

歯科矯正治療にかかる目安期間

最初に、目安期間について解説します。期間は個人によって差がありますが、だいたいの目安としてチェックしてください。

歯全体を治療する場合

上下ともに歯並び全体を治す場合は、1年から3年が目安とされます。ただし、抜歯が必要となる場合はプラスで1年ほどかかる可能性もあります。

一部の歯を治療する場合

前歯のみ、不自然に生えた歯のみ……というように一部だけ治療する場合、半年から1年半くらいが目安です。一部とは言っても、歯の負担にならないように弱い力でじっくり矯正することが前提となるため、あまり期間を縮められない可能性もあると認識しましょう。

保定期間も考慮する

保定期間とは、矯正した歯並びが元に戻るのを防ぐための期間です。後戻りを防ぐリテーナーを付ける期間は1年から2年程度です。歯を動かす治療の期間だけでなく、保定期間も考慮しましょう。

歯科矯正の医院を選ぶポイント

大人の歯科矯正に対応している医院は複数あるので、自分にぴったりなところを選ぶようにしましょう。以下のような3つのポイントから選ぶことをおすすめします。

医師とコミュニケーションを取りやすいか

わかりやすく説明してくれるか、自分の希望を聞いてくれるかなど、医師とのコミュニケーションは長期間の通院において大切です。表面的な情報だけでなく、実際に医師と話してから通院を決めることをおすすめします。

費用設定が明確か

医院や方法によって費用も大きく異なります。金銭的なトラブルを防ぐためにも、費用設定が明確な医院を選ぶことをおすすめします。通院を始める前に、どのくらいの料金がかかるのか、追加料金は発生するかなどを聞いておきましょう。

豊富な治療方法があるか

治療は多岐にわたり、身体への負担も異なります。たとえば治療期間をなるべく短縮したい方なら、動かしたい歯にひとつひとつループをかけて矯正するマルチループワイヤー矯正が合っているかもしれません。

しかし、目立たない矯正器具で治療したい方なら、裏側矯正やマウスピース矯正の方がよいでしょう。しっかりと自分に合ったプランを提案してもらえるように豊富な治療方法がある医院を探すことをおすすめします。

歯科矯正の注意点

最後に、歯科矯正をするうえでの注意点について3つ紹介します。

虫歯対策も同時進行でしておく

矯正中はワイヤーが歯に触れている点などから、虫歯になるリスクも高くなります。虫歯ができると、歯への負担を抑えるために矯正治療をストップする可能性もあります。最短かつ短かつ安全に治療を終えるためにも、歯磨きや歯石除去などの虫歯対策をしておきましょう。

計画通りに通院する

仕事やプライベートの予定など、治療よりも優先度が高い用事が入ることもあるでしょう。事前にキャンセルを受け付けている医院もありますが、できる限り計画通りに通院することをおすすめします。治療を先延ばしにすると、今までの施術が非効率的になってしまうリスクもゼロではありません。

言われた通りに器具や装置を使用する

治療方法によっては、アイテムを患者自身で取り扱うケースもあります。正しい使い方を守らなければ、歯並びが改善されなかったり、不衛生になって口腔を傷めてしまったりするかもしれません。たとえば、マウスピースは装着時間が決められており、規定時間通りでなければ効力を発揮しづらくなります。

さいごに

この記事では、大人の歯科矯正に関する期間や方法、注意点について解説しました。3年以内が目安ですが、個人差があるので医師と相談しておきましょう。また、矯正期間を短くするために、虫歯対策や計画通りの通院などに注意してください。